<< May 2017 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>
<< 暑中見舞い | main | How to run >>

スポンサーサイト

0

    一定期間更新がないため広告を表示しています

    スポンサードリンク * - * * - * - * - -

    故郷を遠く離れて

    0

       9年前、寂れた商店街のはしっこにある銀行の融資窓口係をやっていました。企業融資も個人ローンも年金も税金も大してわかってない状況にもかかわらず。当然最初からうまくいくはずもなく、お客さんからもらわなきゃいけない書類をもらい忘れたり、ローンのお客さんとかみ合わない会話をしたり、意味不明なお客さん(いきなり「県が1億円貸してくれるって聞いたんだけど」って…)を納得させるためにえらく時間がかかったり、とはちゃめちゃな状態がしばらく続きました。
       そんなへなちょこ窓口でも、一か月もするといくらか様になっていき、徐々に私が担当するお客さんもでき始めました。 最初に担当になったお客さんは、山間の場所で腐葉土を作ってるご夫婦。秋から雪が降るまでの間に落ち葉を集め、プラントで腐葉土を作っていました。
       商売というのは意外と簡単ではなく、昨日集めた落ち葉が今日腐葉土になって明日売れて現金になる、なんて訳はありません。秋に集めた落ち葉を冬の間に腐葉土にして、売れるのは種まきや苗を植える春先。その間に必要なお金を借りるわけです。専門ぽく言うと運転資金です。
       自分としてはきっちり仕事をして、すばやく融資!といきたいところですが、所詮はへなちょこ。この書類はどうした、ここはどうなってる、個人事業主だろ、ほんとに商売やってるのか確認どうすんだ?と店内審査の段階でボロボロ。お客さんに電話をかけ、必要書類を用意してもらい、再度窓口に来てもらい、とちっともスムーズじゃない仕事っぷり。最短5営業日ほどで融資になるはずのお金が結局10営業日ほどかかってしまいました。

       やっとの思いで最後の書類を窓口で作ってもらい、すみません、いろいろご迷惑かけました、と頭を下げると、「いいのよ、あなたね、うちの息子にそっくりなの。顔も声も。東京の新聞社に勤めてて、もう2年も帰ってきてないけど、ここにくれば息子に会えるみたいでね」と奥さん。その後も預金の窓口に用事で来た時も笑顔で手を振ってくれたりしました。
       休みの日に地図を頼りにそのプラントのある場所に出かけて行ったり、受付から実際にお客さんの口座に入金するまでの仕事を一通りやらせてもらったり、融資に否定的な上司を説得したり、としんどいけど銀行員の仕事のコアな部分を経験させてもらいました。

       なんか、たいへんだけどやっていけるかもしれないな、そう思った1年半あとには辞めてしまう訳ですが、仕事をしていた3年4か月の経験は今の自分の基礎です。この経験は無駄じゃないし、無駄にしちゃいけない。

       遠く離れてしまって、また会うことはないのかもしれないけど、お世話になった人たちの上に降り注いだ苦難に心を痛めています。セシウム、消えてなくなれ。

      slimboy-fat * 日記 * 23:29 * comments(0) * trackbacks(1) * - -

      スポンサーサイト

      0
        スポンサードリンク * - * 23:29 * - * - * - -

        コメント

        コメントする









        トラックバック

        IKEA家具のことならおまかせください

        IKEA(イケア)正規取扱店 Witch House です。代行購入、搬入、設置まで、トータルコーディネイトいたします。
        From Witch House @ 2011/07/28 7:23 AM
        このページの先頭へ